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    泳ぐと苦しいんですけど。。。

    • 2008.04.08 Tuesday
    • 11:07
    泳ぐと苦しいんですけど。。。

    おはようございます。

    内村です。


    「泳ぐと苦しいんですけど、どうしてなんでしょうか?

    もう、25mでヘトヘトなんです。

    呼吸の方法が悪いんでしょうか?」

    本当に多いです、

    この質問。


    ほぼ、毎日、1日1回はこのご質問を受けます。



    確かに、苦しいですよね?

    25mでフーフーですよね?


    わかります。

    その苦しさ。

    ボクだって苦しいですから。


    「え?そんなのウソに決まってる!

    内村さんは、全然苦しくなさそうに泳ぐじゃないですか!」


    そんな〜。。

    ボク、サイボーグじゃないんだから。。



    ということで、

    やっぱり苦しいのを

    何とかクリアしたいですよね?


    なので、今日はちょっとしたヒントをお話します。



    まず、自分が子供の頃を思い出してみてほしいんですね。

    とりあえず、

    幼稚園の頃までさかのぼってください。



    ではいきますね。



    目の前にですね、


    冷奴があるんです。



    その冷奴を、どうやってお箸で食べます?



    ちょっと思い出してください。




    ・・・



    ・・・



    ・・・



    ・・・




    うまく、食べれてます?

    たぶん、うまく箸でつかめないですよね?



    では、


    今度は、中学生時代を思い出してください。


    また、冷奴が目の前にあります。


    どうですか?


    上手にお箸で、食べれてませんか?


    そして、今はどうかというと、

    もちろん皆さん、ちゃんと冷奴をお箸で食べることができます。




    なーんでだ?




    この答えがわかると、


    自分がナンデ今、苦しいかがわかります。






    「まーた、内村さん変なこと考えてるのね。。」


    「いや、でも今日は変な顔とかしないですから安心してください(笑)」



    。。



    では、答えを言いますね。


    それは。。





    “加減”




    です。



    はあ〜?


    って感じですか?



    どういうことかというと、


    実は、根本的に呼吸のフォームが悪い人って

    そんなにいないんです。

    たいていの場合、呼吸のフォームではなくて


    “呼吸の加減”


    が悪いんですね。



    「だから、それが、わからないのよ!」


    って声が聞こえてきそうですが、

    まあ、ちょっとまってください。



    どうやってその“加減”を身につけることができるのか

    を考えるときに

    もう一度なんで冷奴を箸でつかめるようになったのか

    思い出してほしいんですよ。



    力を入れてギュッってつかんだら、

    崩れちゃう。


    今度はゆるくつかんでみたら、

    口に運ぶ前に落ちちゃう。


    そうか。。。

    ならば、ちょっと下のほうから

    すくい上げるように

    どちらかというと

    はさまないで、

    乗っけるって感じに。。

    そーっとつかむと・・・


    ハイ。パク(^0^)って食べることができます。


    こう、ですよね?



    そのうち、大きい冷奴なら、

    こんな“加減”、

    小さい冷奴なら、

    あんな“加減”と

    無意識に箸を使い分けできるようになります。


    いろんな状況を経験して、

    箸の使い“加減”を身に着けたわけです。




    呼吸もこれと同じなんです。

    いつも、同じ状況でしか呼吸練習をしていない方は

    違う状況をわざと作って見てください。


    「きっと、首の向きが違うのよ」

    とか、

    「息の出し方がまずいのよ」

    とか、

    「体が沈むから、ダメなのよ」

    というのも、確かにそうなんですけど


    「25m泳げるようになって、何年たっても苦しいの」

    という方は

    いったん、フォーム面での修正を横において、

    いろんな状況で失敗を繰り返すという

    ちょっと信じられないようなアプローチ方法が

    ススメだったりします。



    具体的には、


    「ゆっくり泳ぎと、速く泳ぎをやる」


    んです。


    そのとき、ちゃんとタイムを測ってください。

    1/100秒とかじゃなくていいので、

    プールサイドにあるペースクロックでザックリでいいです。


    ふだん、苦しい、苦しいといっている方は

    ゆっくりとはやくの差がほとんどないです。

    ひどいと、同じタイムです。


    はい、あなたの課題は、それ!

    って感じです。


    で、どれくらいの泳ぎ分が必要かというと

    はやいとおそいの差が最低10秒はほしいです。


    はやいとおそいの差が

    3秒以内の方。


    はい、まず水中でのからだのコントロールが

    現象として表に出てこないレベルなので

    呼吸のコントロールはきっともっとできていないです。


    まず、ゆっくり泳ぐことと

    はやくおよぐことのしっかりした差をつけることです。



    15秒の差がある人は結構いいです。


    30秒の差をつけて泳げる人は

    問題なしです。



    とにかく、25mでいいので、

    自分がゆっくり泳ぐ時のタイムと

    速く泳ぐ時のタイムを見てください。


    その真ん中に、自分にとっていい感じの

    “呼吸の加減”がありますので。



    ところが、


    「でも、内村さん、私、速く泳げません!」

    って声をいつも聞きます。

    でも、そういう方のほとんどが

    速く泳ぐことのほうで

    差を出そうとしてます。



    はっきり言いますが、

    ほとんどの場合は逆です。



    ゆっくり泳げないんです。



    タイプミスじゃないです。


    もう一度言います。



    ほとんどの「苦しい苦しい」

    と言っている方は


    ゆっくり泳げません!



    これは他人と比較してゆっくりじゃなくて、


    自分の速い泳ぎとの比較です。



    “加減”というのは

    振れ幅が大きければ大きいほど

    精度が上がります。

    ↑超重要。




    速く泳いで、ちょっと息が上がる時の呼吸量。

    ゆっくりおよいで、そんなに苦しくない呼吸量。


    この差が、自分の呼吸のポテンシャルになります。

    だからいつも、同じ状況で呼吸練習をしている方は

    是非、いろんな状況をわざと作って練習してみてくださいね。


    そのなかでも


    はやく



    ゆっくり

    は、おススメですよ(^0^)



    さて、そんなこと言っても、わからない?

    と言う方いますよね?



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